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平成19年(2007年)4月、akiosanには念願のネットで碁を打てる環境が整った、
ネット碁自体は入院中に外出許可を貰いネットカフェで体験している。
まずタイゼムで打ち、32勝8敗で7段まで上がった。
「やった、親父7段だ凄いぞ!!」 「ふふふ、そうか」
しかし、ここから8連敗、半分は時間切れ負けだった、
「皆、強いなあ、ここでは付いて行けないか・・・時間ももう少しなんとかならんか・・・」
画面を指差して確認してからの着手、30秒では厳しい、もう早碁は打てない、
1分に伸ばしても3回、それ以上回数を増やすと相手が見つからない。
「もう一つの方をやってみようよ、ネット碁だから時間制限はきついと思うけど」
そしてKGSで始める事になった、最初ランクが良くわからず、相手も極端に弱い、
しかしやってくうちに相手も強くなってきた、持ち時間も設定で何とかなりそうである。
最初はエスケープされる事も多く、マッタをされたりすると、ネット碁でも真剣そのもののakiosan、
怒りまくっていたが、慣れてきた、英語で話しかけられる、私は英語を自分で話すことは出来ないが、
相手の言ってる事はおおよそ判る、相手の言ってる事をakiosanに伝える、
時に微笑んだり、逆に怒ったり、色々やってる内にここが気に入った様だった。
「じゃ、また明日仕事終わったら来るからね」
「なお、お前いつもここに来てばっかりじゃないか、ユウちゃんが怒るんじゃないのか?」
「ユウコは実家に帰っていないんだ・・・だから大丈夫だよ・・・」
「大丈夫ってお前?!・・・いつからなんだ、何でだ、俺が・・原因か?!・・・・・」
「いや、違うよ、そんなんじゃ・・・・・」
言葉が続かなかった、akiosanは私の顔を心配そうに見つめている、
「なお、お前、家帰っても誰もいないんじゃ、飯喰ってけ」
「いや、家に戻れば何か食べるのくらいあるから・・・」
「いいから、喰ってけ!!」
akiosanは台所に向かい冷蔵庫の中から色々取り出した、
野菜を切り分け、フライパンに火を通し調理している。
「ほら、喰え」
肉と野菜を炒めた物だがにんにくスライスが入ってたり、ヤマイモまで入ったりしている、
味はなんかスキヤキのたれみたいな味だが、甘辛くておいしい、
「親父、おいしいよ上手じゃない」
「飯もほらっ」 ニコニコしながら差し出す。
ご飯も見た目がつやつやでおいしそうだ、一口入れてみる、おいしい・・・
炊く時にほんの少しだけゴマ油を入れているそうなのである。
「親父、ご飯もおいしい!おいしいなあ」
「沢山喰え、俺一人だと全部喰えないから、次の日も喰わなきゃいかんから、フフッ良かったよ」
「なお、明日は仕事終わったら家で飯喰えばいいからな」
「判った、楽しみにしてるよ」
(親父は案外様子さえ見に来れば、一人でも立派に生きていける・・・)
「何か俺がちょくちょく来れば一人でも大丈夫なんじゃないの?」
「大丈夫かもしらんが、おかあがいないとな・・・寂しいよ」
「お母さんには、今日帰ったらまた電話するよ、親父、そんな寂しそうな顔すんなよ、
俺じゃ全然駄目かフフフッ」
皮肉っぽく笑いながら言った、
「バカヤロ、からかうんじゃない(笑)、あと一番打つか?」
「よしキタ」
家に戻り、母に連絡を入れる、もう何回お願いしただろうか、まだ無理なのは判っている、
しかし、実のところakiosanより母の方が心配である、
母は今年に入り女性特有の外反母趾が酷くなっている、
運動靴を履いて仕事をしても足が痛い、住まいの団地も5階、昇り降りも大変である。
「お母さん、もう足も悪くなってる無理しなくていいじゃない、親父はもう優しいし大丈夫だよ」
「でも、お父さんをもう愛してはいないし、会いたくもないから・・・」
「お母さん、それは判ってるんだ、
でも二人とも離れてしまっていては、これから何かあった時大変だよ」
「その時はお父さんの面倒を見てあげなさい、お母さんは大丈夫だから・・・」
「それじゃ駄目なんだ!!」
私はずっと心の中で思っていた事を話す決心をした。
「俺は、お父さんとお母さんには幸せになって欲しい、
ユウコとは別れる、そして古河に家を建てる、三人で一緒に暮らそう、それでいいじゃないか」
「何を馬鹿な事を・・・あなたはどうなるの!あなたは自分の幸せだけ考えればいいの
これ以上自分が辛い事をしなくていいのよ!」
「お母さん、二人が仲良く幸せになってくれる事が俺の幸せなんだ、
ユウコは大切だけど、判ってくれないのではどうしようもないんだ、
お母さん、結婚はひょっとして縁があったらまた出来るかもしれない、
でも、親は違うんだ!!」
・・・・・少しの間沈黙が続いた
「なおさん、こんな事を言ってもらえるだけで十分お母さんは幸せよ、
お父さんだってそう思っているでしょう、
だから別れるとか、言わないで、お母さんは女だからユウちゃんの気持ちも判るから・・・」
「うん・・・」
「なおさん、今度のゴールデンウイーク、一緒にいてくれるんだったら古河に行こうと思うの、
大丈夫?」
「もちろんだよっ!お母さん、ありがとう、親父にも話していいよね」
「ええ」
「後、向こうから電話掛けたいのだけど・・・いい?」
「ええ、あなたがいるのだったらいいわよ」
次の日、日勤がおわった後、akiosanの家に転がりこみ、
「親父!!お母さんが今度のゴールデンウイークに古河に来てくれるって!!」
「えっ!!!」
akiosanは顔を紅潮させている、私は受話器を取り電話を掛けた、
「親父、ほらっ」
akiosanは緊張していた、ゆっくりと受話器を受け取る、
「ああ、お母さん、元気か?」
「うん、うん、なおが、良くしてくれるんだよ」
「うん、はい」
20秒程であったが、五年ぶりにakiosanと母はお互いの声を聞くことが出来たのだった。
以降、ゴールデンウイークまで毎日akiosanと母は電話で話をした、
お互い年も取っている、何か楽しいことがある訳ではない、
いつも一言だけ
「お母さん、大丈夫か?そうか、じゃ、また明日電話するからな、おやすみ」
それはさながらスティービー・ワンダーの「心の愛」である。
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Stevie Wonder - I just called to say I love you
ネット碁自体は入院中に外出許可を貰いネットカフェで体験している。
まずタイゼムで打ち、32勝8敗で7段まで上がった。
「やった、親父7段だ凄いぞ!!」 「ふふふ、そうか」
しかし、ここから8連敗、半分は時間切れ負けだった、
「皆、強いなあ、ここでは付いて行けないか・・・時間ももう少しなんとかならんか・・・」
画面を指差して確認してからの着手、30秒では厳しい、もう早碁は打てない、
1分に伸ばしても3回、それ以上回数を増やすと相手が見つからない。
「もう一つの方をやってみようよ、ネット碁だから時間制限はきついと思うけど」
そしてKGSで始める事になった、最初ランクが良くわからず、相手も極端に弱い、
しかしやってくうちに相手も強くなってきた、持ち時間も設定で何とかなりそうである。
最初はエスケープされる事も多く、マッタをされたりすると、ネット碁でも真剣そのもののakiosan、
怒りまくっていたが、慣れてきた、英語で話しかけられる、私は英語を自分で話すことは出来ないが、
相手の言ってる事はおおよそ判る、相手の言ってる事をakiosanに伝える、
時に微笑んだり、逆に怒ったり、色々やってる内にここが気に入った様だった。
「じゃ、また明日仕事終わったら来るからね」
「なお、お前いつもここに来てばっかりじゃないか、ユウちゃんが怒るんじゃないのか?」
「ユウコは実家に帰っていないんだ・・・だから大丈夫だよ・・・」
「大丈夫ってお前?!・・・いつからなんだ、何でだ、俺が・・原因か?!・・・・・」
「いや、違うよ、そんなんじゃ・・・・・」
言葉が続かなかった、akiosanは私の顔を心配そうに見つめている、
「なお、お前、家帰っても誰もいないんじゃ、飯喰ってけ」
「いや、家に戻れば何か食べるのくらいあるから・・・」
「いいから、喰ってけ!!」
akiosanは台所に向かい冷蔵庫の中から色々取り出した、
野菜を切り分け、フライパンに火を通し調理している。
「ほら、喰え」
肉と野菜を炒めた物だがにんにくスライスが入ってたり、ヤマイモまで入ったりしている、
味はなんかスキヤキのたれみたいな味だが、甘辛くておいしい、
「親父、おいしいよ上手じゃない」
「飯もほらっ」 ニコニコしながら差し出す。
ご飯も見た目がつやつやでおいしそうだ、一口入れてみる、おいしい・・・
炊く時にほんの少しだけゴマ油を入れているそうなのである。
「親父、ご飯もおいしい!おいしいなあ」
「沢山喰え、俺一人だと全部喰えないから、次の日も喰わなきゃいかんから、フフッ良かったよ」
「なお、明日は仕事終わったら家で飯喰えばいいからな」
「判った、楽しみにしてるよ」
(親父は案外様子さえ見に来れば、一人でも立派に生きていける・・・)
「何か俺がちょくちょく来れば一人でも大丈夫なんじゃないの?」
「大丈夫かもしらんが、おかあがいないとな・・・寂しいよ」
「お母さんには、今日帰ったらまた電話するよ、親父、そんな寂しそうな顔すんなよ、
俺じゃ全然駄目かフフフッ」
皮肉っぽく笑いながら言った、
「バカヤロ、からかうんじゃない(笑)、あと一番打つか?」
「よしキタ」
家に戻り、母に連絡を入れる、もう何回お願いしただろうか、まだ無理なのは判っている、
しかし、実のところakiosanより母の方が心配である、
母は今年に入り女性特有の外反母趾が酷くなっている、
運動靴を履いて仕事をしても足が痛い、住まいの団地も5階、昇り降りも大変である。
「お母さん、もう足も悪くなってる無理しなくていいじゃない、親父はもう優しいし大丈夫だよ」
「でも、お父さんをもう愛してはいないし、会いたくもないから・・・」
「お母さん、それは判ってるんだ、
でも二人とも離れてしまっていては、これから何かあった時大変だよ」
「その時はお父さんの面倒を見てあげなさい、お母さんは大丈夫だから・・・」
「それじゃ駄目なんだ!!」
私はずっと心の中で思っていた事を話す決心をした。
「俺は、お父さんとお母さんには幸せになって欲しい、
ユウコとは別れる、そして古河に家を建てる、三人で一緒に暮らそう、それでいいじゃないか」
「何を馬鹿な事を・・・あなたはどうなるの!あなたは自分の幸せだけ考えればいいの
これ以上自分が辛い事をしなくていいのよ!」
「お母さん、二人が仲良く幸せになってくれる事が俺の幸せなんだ、
ユウコは大切だけど、判ってくれないのではどうしようもないんだ、
お母さん、結婚はひょっとして縁があったらまた出来るかもしれない、
でも、親は違うんだ!!」
・・・・・少しの間沈黙が続いた
「なおさん、こんな事を言ってもらえるだけで十分お母さんは幸せよ、
お父さんだってそう思っているでしょう、
だから別れるとか、言わないで、お母さんは女だからユウちゃんの気持ちも判るから・・・」
「うん・・・」
「なおさん、今度のゴールデンウイーク、一緒にいてくれるんだったら古河に行こうと思うの、
大丈夫?」
「もちろんだよっ!お母さん、ありがとう、親父にも話していいよね」
「ええ」
「後、向こうから電話掛けたいのだけど・・・いい?」
「ええ、あなたがいるのだったらいいわよ」
次の日、日勤がおわった後、akiosanの家に転がりこみ、
「親父!!お母さんが今度のゴールデンウイークに古河に来てくれるって!!」
「えっ!!!」
akiosanは顔を紅潮させている、私は受話器を取り電話を掛けた、
「親父、ほらっ」
akiosanは緊張していた、ゆっくりと受話器を受け取る、
「ああ、お母さん、元気か?」
「うん、うん、なおが、良くしてくれるんだよ」
「うん、はい」
20秒程であったが、五年ぶりにakiosanと母はお互いの声を聞くことが出来たのだった。
以降、ゴールデンウイークまで毎日akiosanと母は電話で話をした、
お互い年も取っている、何か楽しいことがある訳ではない、
いつも一言だけ
「お母さん、大丈夫か?そうか、じゃ、また明日電話するからな、おやすみ」
それはさながらスティービー・ワンダーの「心の愛」である。
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Stevie Wonder - I just called to say I love you
No New Year's Day to celebrate
No chocolate covered candy hearts to give away
No first of spring
No song to sing
In fact here's just another ordinary day
別に新年のお祝いというわけではない
チョコにくるまれたハートのキャンディをあげるわけでもない
春が来たわけでもない
歌を歌うわけでもないんだ
実際、今日は只のありふれた普通の日なんだ
No April rain
No flowers bloom
No wedding Saturday within the month of June
But what it is, is something true
Made up of these three words that I must say to you
別に4月の雨だからでもない
花が咲き誇っているわけでもない
ジューンブライドの土曜日の結婚式があるわけでもない
だけど確かなのは
3つの言葉で出来た真実を
君に言わなければいけないんだ
I just called to say I love you
I just called to say how much I care
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart
ただ、「君を愛している」を言うために電話したんだ
どれほど大切にしているか言いたかったんだ
「君を愛している」を言うために電話したんだよ
心の底からそう思っているんだよ
No summer's high
No warm July
No harvest moon to light one tender August night
No autumn breeze
No falling leaves
Not even time for birds to fly to southern skies
夏真っ盛りだからというわけではない
暑い7月でもない
8月の満月に照らされた収穫期でもない
秋風が吹いているわけではなく
落ち葉が舞っているわけでもない
南の空に向かって鳥たちが飛んでいるわけでもない
No Libra sun
No Halloween
No giving thanks to all the Christmas joy you bring
But what it is, though old so new
To fill your heart like no three words could ever do
秋晴れでもない
ハロウィンでもない
君との楽しいクリスマスに感謝するわけでもない
でも古いのだけど新しい3つの言葉で君の心を満たしたいんだ
I just called to say I love you
I just called to say how much I care, I do
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart
ただ、「君を愛している」を言うために電話したんだ
どれほど大切にしているか言いたかったんだ
「君を愛している」を言うために電話したんだよ
心の底からそう思っているんだよ
-----------------------------------------------------------------------------
何日か経っていよいよゴールデンウイークが近づいたある日、
電話があった、ユウコからだった。
「なおはどうしたいの・・・・・」
「俺は・・ただ、親を大事にしたい、それだけだよ
親父やお袋を悪く言うのだけは止めて欲しい、それだけなんだ」
「なおと一緒に・・暮らしたい、ゴメンナサイ・・・」
電話口でユウコは咽び泣いた
「ユウコ戻っておいで、お前は本当は優しい子だろ」
謝られれば、私はユウコを責めるつもりもなかった、
私達夫婦も元の鞘に納まったのだった。
ゴールデンウィークがやって来た、携帯電話が鳴る、
駅まで迎えに行きマンションに戻り、母を先に玄関に入れた・・・
「お母さん、おかえり・・・」
akiosanは顔を赤らめハニカミながら迎え入れた。
続く・・・
No chocolate covered candy hearts to give away
No first of spring
No song to sing
In fact here's just another ordinary day
別に新年のお祝いというわけではない
チョコにくるまれたハートのキャンディをあげるわけでもない
春が来たわけでもない
歌を歌うわけでもないんだ
実際、今日は只のありふれた普通の日なんだ
No April rain
No flowers bloom
No wedding Saturday within the month of June
But what it is, is something true
Made up of these three words that I must say to you
別に4月の雨だからでもない
花が咲き誇っているわけでもない
ジューンブライドの土曜日の結婚式があるわけでもない
だけど確かなのは
3つの言葉で出来た真実を
君に言わなければいけないんだ
I just called to say I love you
I just called to say how much I care
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart
ただ、「君を愛している」を言うために電話したんだ
どれほど大切にしているか言いたかったんだ
「君を愛している」を言うために電話したんだよ
心の底からそう思っているんだよ
No summer's high
No warm July
No harvest moon to light one tender August night
No autumn breeze
No falling leaves
Not even time for birds to fly to southern skies
夏真っ盛りだからというわけではない
暑い7月でもない
8月の満月に照らされた収穫期でもない
秋風が吹いているわけではなく
落ち葉が舞っているわけでもない
南の空に向かって鳥たちが飛んでいるわけでもない
No Libra sun
No Halloween
No giving thanks to all the Christmas joy you bring
But what it is, though old so new
To fill your heart like no three words could ever do
秋晴れでもない
ハロウィンでもない
君との楽しいクリスマスに感謝するわけでもない
でも古いのだけど新しい3つの言葉で君の心を満たしたいんだ
I just called to say I love you
I just called to say how much I care, I do
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart
ただ、「君を愛している」を言うために電話したんだ
どれほど大切にしているか言いたかったんだ
「君を愛している」を言うために電話したんだよ
心の底からそう思っているんだよ
-----------------------------------------------------------------------------
何日か経っていよいよゴールデンウイークが近づいたある日、
電話があった、ユウコからだった。
「なおはどうしたいの・・・・・」
「俺は・・ただ、親を大事にしたい、それだけだよ
親父やお袋を悪く言うのだけは止めて欲しい、それだけなんだ」
「なおと一緒に・・暮らしたい、ゴメンナサイ・・・」
電話口でユウコは咽び泣いた
「ユウコ戻っておいで、お前は本当は優しい子だろ」
謝られれば、私はユウコを責めるつもりもなかった、
私達夫婦も元の鞘に納まったのだった。
ゴールデンウィークがやって来た、携帯電話が鳴る、
駅まで迎えに行きマンションに戻り、母を先に玄関に入れた・・・
「お母さん、おかえり・・・」
akiosanは顔を赤らめハニカミながら迎え入れた。
続く・・・
2008.11.27
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